内(うち)神社<高野宮>

島根県松江市にある内神社は、和加布都主命(わかふつぬしのみこと)と下照姫命(したてるひめのみこと)をお祀りする神社です。

↑ 一の鳥居

松江ー出雲間を宍道湖の北側で結んでいる湖北線と並行して走る、一畑電鉄の高の宮駅直ぐ近くに一の鳥居があります。

この一の鳥居から二の鳥居までが参道と言われていたそうですが、神社側の二の鳥居までは約3.5kmも北進しないと辿り着けません。

↑ 一畑電鉄:高の宮駅

↑ 二の鳥居

神社は本宮山の中腹に位置するところにあります。

↑ 二枚 狛犬さん

↑ 二の鳥居

案内板に延享三年(1745年)に建て替えられたとありました。

↑ 随神門

↑ 二枚 拝殿正面



↑ 案内板

御祭神の和加布都主命は父神が大国主命、母神不明。

下照姫命は父神が大国主命で母神は多紀理毘売命。

多紀理毘売命は宗像三女神の一柱の女神でスサノオ命と天照大神の誓約の際に生まれた女神です。

この案内板には、創建時のエピソードが書かれております。


以下案内板より

霊亀元年(715年:飛鳥時代)当宮北側にそびえ立つ「女嵩山」の峰に、夜々月輪の如く光を放つものがあり、村人達、神の降臨に違いないと、神垣を設けてお祀りしたのが始まりとされています。
その後、神の神威があまりにも強すぎることを畏れた住民が、神占により養老元年(717年)現在地に遷御し、以来今日までお祀りされています。
この時から「女嵩山」は「本宮山」と称されるようになっております。


コレ!!
この話!!
すごくないですか!!
「夜空に夜ごと輝く月輪の如く光を放つ」ってUFOじゃないですか!!

って、ちょっと興奮しすぎましたm(__)m

でも、私ヒストリーチャンネルの「古代の宇宙人」って言う番組好きなんですよね(^^)

ちょっと脱線しちゃいましたが、もしかしたら、この「月輪の如く光を放つ」と言うところから、御祭神が下照姫命となったのではないかと思います。

光を放って降臨する神様。

まさに下照姫命の御名前どおりではないでしょうか。

そして、「本宮山」を御神体にしている神社は実はもう一つあるのです。

それは、内神社から少し西へ行ったところにある、以前紹介した森清神社です。

森清神社は現在ある場所から本宮山へ入っていったところに元宮があったそうで、磐座があったそうです。(現在は森の中で安易に入れないようです。)

この「本宮山」には、何か(出来事や神様)があったことには間違いないようです。

↑ 境内社 霊神社(みたまじんじゃ)

中世旧大垣郡を治めていた領主の御霊をお祀りする神社だそうです

↑ 禁足地(いらずのもり)


案内板より
文禄二年(1593年:安土桃山時代)雷禍による本殿火災が発生したとき、本殿からこの森に向かって線光が発せられました。
人々、これを見て神様が遷られたのに相違ないものと考え、以後この森を神聖な森として人の立ち入りを禁止した聖地となっております。


ここでも発光現象があったのですね!!

約700年周期で発光現象が起きているなら、もしかすると近々起きたりするのかな?!!

↑ 境内社 葦原神社(あしはらじんじゃ)

ご祭神:素盞雄命、稲田姫命、大己貴命、少彦名命、思兼命、五十猛命

↑ 三枚 稲荷神社と社日柱

稲荷神社:御祭神:倉稲魂命

社日碑

鳥居手前の丸い石はサイノカミかな??

↑ 木霊(樹齢500年を超える大杉の切株)

平成二七年に幹の空洞化によりやむを得ず伐採されたそうですが、切株になっても大切されています。長寿祈願にと書いてありました。

↑ 境内社 三保神社(みほじんじゃ)

御祭神:事代主命、三保津姫命、猿田彦命、木花咲耶姫命、鈿女命、倉稲魂命

↑ 御本殿

御祭神の下照姫命については前述の通りなのですが、もう一柱の御祭神:和加布都主命についてです。

和加布都主命(わかふつぬしのみこと)は出雲風土記で登場する神様となっています。


ーメモー

経津主神(ふつぬしのかみ):日本書紀に登場する神様。香取神宮の御祭神。

武甕槌神とともに葦原中国を平定(国譲り)しに遣わされた神様とされており、古事記には登場しない神様。

和加布都主命と同じ読み方の名前なので同一神とみられたり、その逆で、国譲りで大国主命(父神)に国譲りを迫るなど真逆の行為なので全く別神とも言われています。

が、調べれば調べるほど沼にはまるように深みにはまっていく神様です・・・。


出雲風土記、秋鹿郡大野郷の由来に、和加布都主命はこの地で猪狩りをしていたそうです。

でも、途中で急にその猪足跡を見失ってしまい、失せたと呟いたことから、内野と言う地名になったのだが、間違って大野というようになった。とあるようです。

出雲風土記が完成したのは733年。
神社創建のきっかけとなったのが717年。
それ以前に口伝などで伝わっていた郷の由来。
これらがすべて合わさって、今の二柱の御祭神となったのかもしれませんね(^^)

↑ 境内社 歳徳神社:とんどさん

ちょっと離れた駐車場側にある歳徳神社。

↑ 拝殿を背にみた景色

随神門、その中にある二の鳥居。さらに二の鳥居の中に見えるのは、宍道湖と対岸の宍道町付近が見えてきます。

↑ 鳥居を背にみた風景

本宮山中腹とはいえ、宍道湖が一望できるくらいの高いところ。

絶景です。

おまけ

↑ 参拝時期が良かったのか沢山の花も見れました(^^)

ふらっと神社 島根編

ふらっと神社・島根編です。 私が参拝した島根県の神社を紹介しています。 <ページ写真は須賀神社奥宮・八雲山の夫婦岩です。>

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