岩坪明神(いわつぼみょうじん)

島根県出雲市にある、岩坪明神は葦原醜男と須勢理姫命をお祀りお社です。

岩坪は、出雲風土記に記載されている「なめしいわ」であると云われています。

「なめしいわ」とは、流れる水によって浸食された岩にできる穴で、甌穴(おうけつ)のある岩を指しています。

この甌穴で須佐之男命の娘である須勢理姫の命が産湯をつかわれたという伝説もあるそうです。

↑ 岩坪の由緒

↑ 岩坪(甌穴)

この甌穴は令和2年2月22日に天然記念物に指定されています。

今年7月の豪雨の際には土砂で甌穴が埋まりましたが、9月には出雲西高等学校の生徒さんや近隣住民の方々によって土砂が取り除かれました。

普段から近隣住民の方々のご努力によって、この史跡が大切に維持されているを感じました。

↑ 2枚 狛犬さん

↑ お社 正面から

こちらには須勢理姫命が住んでいたという言い伝えも残っていました。

ご祭神が葦原醜男と云う大国主命の若い頃の別名であることから、八十神から根の国へと逃げてきた大国主命が須勢理姫命と出会ったのもこの辺りなのかもしれませんね(^^)

地理的にも、ここから真っ直ぐ南へ行くと、須佐之男命の終焉の地である佐田町へと行きます。

北へは神西湖を迂回して、長浜から稲佐の浜。そして、出雲大社へと続いています。

木々に囲まれて、清らかな水の流れるとても素敵な場所でした。

↑ お社の後ろを流れる岩坪川

ふらっと神社 島根編

ふらっと神社・島根編です。 私が参拝した島根県の神社を紹介しています。 <ページ写真は須賀神社奥宮・八雲山の夫婦岩です。>

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